【生産者紹介 】Vino LOIGI(ヴィーノ ロイギ)/ チェコ共和国
【Vino LOIGI(ヴィーノ ロイギ)/ チェコ共和国 】
チェコ南部、モラヴィア地方にある歴史と文化が詰まった街・Znojmo(ズノイモ)。2010年に初めて1haのブドウ畑を購入し、500ℓのクヴェヴリも手に入れ実験を重ねる。2014年にVino LOIGI(ロイギ)を設立。醸造は栽培責任者でありオーナーのVladimír Lojda(ヴラディミール ロイダ)がほぼ一人で行う。
現在2.5haとなった自社畑は、全てビオディナミ栽培。少年時代から祖父とワイン造りをし受け継いだ知識や経験が基礎にあるが、その頃は自家消費用か近所に配っていただけで商売にはしていなかった。
収穫したブドウは全て足踏みか、手作りの木製プレス機により圧搾。クヴェヴリ熟成のワインは発酵もクヴェヴリで行い、スキンコンタクトと熟成へ。その他のワインはガラス製のデミジョンで発酵を行い、スラヴォニアオークかアカシアの古樽で熟成させる。自然と沈んだオリの上澄みだけを瓶詰め。非常にシンプルな手作業のみがロイギのワイン造りだ。
ビオディナミ栽培の生活に関しては「自分の肌に合ってる。何の問題もなく馴染んでいるし、よく機能しているよ」。ビオディナミ栽培のきっかけを聞くと「化学肥料は論外だけど、もともと牛の堆肥を使いたかっただけなんだ。でもズノイモには牛自体があまりいなくて。ビオディナミ栽培だと牛の堆肥は少なめで済むからね」と非常にプラクティカルでシンプルな理由。
ビオディナミ生産者の集まりにもよく参加し、隣国オーストリアにも足を運び情報収集に余念がない。
2.5haの自社畑には白品種しか植えられておらず、醸造するワインのほぼ全てが白ワイン。「個人的に白が好きなのもあるけど…ズノイモは白品種がぴったりだ。歴史的にみても、この地域は白品種を中心に作り続けていた。――そして何より、赤ワインを造るには私はまだまだ若いんだ(笑)」